書籍・雑誌

下期の本

上期よりも購入数は減った。仕事関係で以前より読書時間が減ったのと、古い本を引っ張り出して読み返したりしてるから。7月から12月まで31冊購入。

何気なく買ったら結構熟読した:ランドネ(8/15)

鉄ちゃん研究の第一歩として:女子と鉄道(10/9)

落ち着いて内容を確認してから購入すべきであった:やさしいパステル画~色・構図・対象の選び方(10/25)

背伸びしちゃったかも:神楽と出会う本(11/1)

文章とは、言葉とは偉大なり:鳥と花の贈りもの(11/18)

山とは深いものであるよ:自然を読み解く山歩き(11/18)

自然治癒力を信じよう:進化から見た病気(12/19)

結局買わなかった:新版クレーの日記、焼肉手帳

ごく一部だけどしんちゃんの、買っておきながら積読状態:人イヌに会う、「歴史」の知られざる結末(8/15)、怪人二十面相、妖怪博士、少年探偵団(10/9)

こうしてみると、普通の小説って読んでないなぁ。エッセイとか実用ムック、そんなのばかり。実生活が既に定年迎えた感アリアリなので、本のセレクトにも現れちゃうんだろうなぁ。引退後、趣味にいそしむ男性の本棚のようじゃん。こないだ久々に買った雑誌も、「一個人」「サライ」…。本当に定年を迎えたその時、私は一体何を読んでるんだろう?

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国名シリーズ

デビュー作「ローマ帽子の謎」、エラリー初登場。作者とエラリーの間に距離感が垣間見え、ぎこちなくこなれていない感じ。一体感がない。が、その分描写は丁寧である。クイーン家の私室も丹念に描かれているのでイメージが湧く。ただエラリーは準主役っぽくて、大半がクイーン警視のことばかり。終盤間際エラリーは何と旅行に出かけてしまい、最後まで帰って来ず。旅先から、解決へと導く助言を電報で警視へ送って来るものの、解決の解説は警視が。役の振り当てがまだ決まってなかったのかな。

二作目の「フランス白粉の謎」、2階のどこかにはあるんだけど見つけ出せない。とばす。

「オランダ靴の謎」は国名シリーズ第三作目。病院内での殺人事件。エラリーは名探偵の役を一生懸命演じている感じ。犯人は結構早い時点で登場していたが、すっかり見過ごしていた。変わってるのは、途中の一章、ページ下部に余白を設けている。エラリー達が事件を見直している章なんだけど、読者も余白にどうぞメモを取って下さいという意図らしい。若気の至りで何かしょうもないことを書き込んでいるんじゃないか案じたが、未記入で安心。恥ずかしいもんね。登場人物紹介欄に「マイケル・カダーイ…街のダニ」とあったが、あんまりな紹介だ。昔の本は面白いよ。最後の訳者についての記載には、翻訳者の現住所がはっきり印刷されていたし、今なら信じられないな。

「ギリシア棺の謎」は時期が遡り、エラリーがまだ警察からの信頼を得ていない頃の事件。全くの若造扱いで、父親の警視ですらエラリーの差し出がましさを苦々しく感じている。先走った推理があっけなく崩されしょげかえるけど、結局「自分の中で全て論理的に破綻しない解決を見出すまでは、あやふやなことは口に出さない」信念が確立されるプロセスが描写されているので、本書は大切な道標である。本は割と厚味があって、内容も込み入っている。2件の殺人と絵画盗難の犯人は同一人物である、と証明していくのだけど、こっちも真剣に集中しないと置いて行かれちゃう。しかしとにかく一番最初に買ったクイーン本なので、感慨深いものがある。原書を読みたくなった。 Amazon で探すが、クイーンってクラシックなんだなぁ、考えてみれば当然か。江戸川乱歩の頃に日本に入って来たんだから、古典も古典。殆どが中古本でしか売ってない。ペンズラーさんが reprint版の「エジプト十字架の謎」を来年出すようだが、乱歩が一時期流行った、そんなノリなんだろうか。

そして最後まで読んだのかすら怪しい「アメリカ銃の謎」へと進む。中身は妙に綺麗だが、ある個所には果汁と思しきシミ…読んだのだろうか、私? 非常に時代を感じる内容で、禁酒法時代。TVはなさそうで、映画館でニュース映画を流している時代。現場でたまたまクルーが一部始終を撮影していて、後日捜査の参考にニュース映画を観るエラリー。しかしフィルムを編集していることを知らなかった。今なら誰でも知ってるよね。しかし真犯人にまたしても最後まで気付かず。こんな手はありがちだよ。なのに気付かない、裏を返せばスレていない私。

シリーズ中、最も好きな「スペイン岬の謎」。登場人物紹介欄に再び暴言。「ローラ・カンスタブル ふとって、気違いじみて、40歳」って…、あんまりだ。本文にもカンスタブル夫人の描写は「人間でできた屋形船」「でぶでぶの琺瑯引きの面」…、まあね、たやすく人物が想像できるのは良いけどね…。2002年発行のハヤカワ新訳版「スペイン岬の秘密(大庭忠男訳)」では「ローラ・コンスタブル 肥った、のぼせ性の女、四十女」と訳されていた。章題も創元では「独楽使い小間使いの驚くべき告白」がハヤカワ「独立独行(セルフメイド)のメイドの驚くべき告白」と、新訳では出来るだけ違うように、と気を使ったのかと思う言葉遣い。「名にしおう性急やの時と潮」⇔「悪名高き時と潮の性急さ」、「夜、濃青色の猟人」⇔「夜、ダークブルーのハンター」みたいに。創元の方が好きだな。

「スペイン岬」が国名シリーズ最終作、とされることもあるが、創元では「ニッポン樫鳥の謎」がシリーズのトリになっている。雑誌に発表された時は、The Japanese Fan Mystery ってタイトルだったのが単行本刊行時には The Door Between に変えられていた。大戦の社会情勢を考慮してか、と解説にはある。創元では最初のタイトルを鑑みて国名シリーズに組み入れ、更に「扇」は無関係として「ニッポン樫鳥」と独自にタイトルを付けた経緯も説明されていた。

11月からちびちびと読み進めて来たが、再読して良かった。今となっては目新しい展開ではないんだろうが、やはり古典というか原点に触れるのは逆に新鮮。訳について云えば、さらりとこなれた新訳よりも、固い感じの残る昔の訳の方が私は好き。原書を読んだことがないので、本来どんな雰囲気なのか判らないが、ぎこちなさのある訳文の方が、翻訳って感じがして合っている気がする。今は流通している単語も、当時は馴染みがなかったのか、訳注が入ってるのも面白い。オーガンジー(布地の名)、バンダナ(スペインふうの大型スカーフ)、なんて具合に。

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串田孫一の本

山歩きを始めた頃、「山」が含まれていれば何の本でも読み漁っていた。当然、串田氏の著作も読んだが、山登りの技術や装備の方に関心が向いていたために、そう興味も持たないまま読み飛ばしてしまっていた。

一時の熱情が落ち着き、自分なりの山歩きスタイルはこんな感じかな?と楽しめるようになった最近ふと、静かに山の本を読みたくなった。「鳥と花の贈りもの」を購入。読んで気持ちが静かに波立つ。エッセイ集である。見開き2ページで1章。文章は片側1ページ、相対するページには写真。野鳥に関するエッセイだ。短い文章ながら、読んで私は切なくなった。そこはかとないもの哀しさと、浮ついていた心がすーっと落ち着くのを感じる。感傷的な文ではないのに、沁み込むんだなぁ。寒い日は冷たさを、雨の日は枝に付いた雫を、その日の季節を慈しみたい。

写真もオールカラーで、文章にこれ以上ないほど合致。写真家と文筆家が同時にそこに居合わせて作ったかのような本。人に薦めたいが、紹介した人が大して感銘を受けなくても構わない、人はそれぞれなんだからね、そんな本。

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四部作

「Xの悲劇」、犯人も判り、探偵が謎解きしているのに、なかなか読み終わらない。読み始めるとすぐに寝てしまうのでページが進まないのだ。内容のせいではなく、私の寝つきが異状なのであろう。超早。医師に睡眠導入剤を処方してもらってる人、結構周囲に多いが、私は「今日は夜更かしして読んじゃおう」と意気込んで布団に入るのに、速攻寝てしまう。需要と供給バランス、どうにか出来ないものだろうか。

「Xの悲劇」はレーン四部作、当然ながらエラリーは出て来ない。途中まで地味で退屈だったけど、デウィットが無実を云い渡された後の展開は俄然面白くなった。サム警部もレーンを信頼し始め、チームが揃って一安心。ミステリの期待を裏切らない意外な犯人。「X」とは…ラストにて鮮やかに解明。地味な前半もきちんと読んでおいてこそのラスト。

クイーンの代表傑作に必ず挙がる「Yの悲劇」は、ヴァン・ダインを意識して書かれたらしいが、執筆背景はさておいてもさすがに素晴らしい。退屈な場面などどこにもなく、有名過ぎる「楽器」と「鈍器」が念頭にあってもお話の面白さには全く関係ない。犯人を覚えていたので、レーンの苦悩描写を味わう余裕もあった。初読であれば、悩むのは後にして早く謎解きを!と焦れていたに違いない。

「Zの悲劇」は、それまでの「X」「Y」の章立てが場所・日時を明記し、まるで舞台芝居の台本の趣向だったのが、普通の目次になっている。語り手も前二作が「神の目線」だったのに対し、サム警部の娘ペーシェンスの一人称に変わった。それって最終作への準備なのかな。内容はイマイチ面白くないなと思いつつ読む。少女探偵ですか。監獄がお話の核になっているせいか、全体的に重苦しく暗い。しかし、レーンが犯人の条件を挙げ、徐々に消去法で絞って行くシーンはこっちも真剣になった。

四部作最終話「レーン最後の事件」では、語り手は再び神の目線。探し出せず新たに購入した本なので何となく新鮮。昔の文庫本って活字の押した跡がページ裏に浮き出てて、その手触りが好きだったんだけど、最近のはそんなことないんだな。解説にあったが、前の三作はこの最終章をより深く感動的に味わうための布石。いきなり本作に手を出さないように、と。本当だ。ラストの一文からいつまでも目が離せなかった。

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ドラゴンの歯

探偵事務所を始めたエラリイとボー・ラムメルの元に依頼人が来る。ヨットで世界中を回っている大富豪が、「自分が死んだら捜査して欲しい。事件はまだ起きていないが」と高額の依頼料を支払って帰って行った。後日その大富豪は死去し、遺言書により、それまで音信不通だった二人の姪を探し出す。遺産相続の条件は、1年間邸宅に暮らし、生涯結婚はしないこと。現われた姪は本物なのか? 姪の一人が殺害され、もう一人に容疑がかかる。彼女を愛しているボー・ラムメルは容疑を晴らそうと画策するが、彼も彼女に秘密があった。

雰囲気は全く違うが、謎に取り囲まれた女相続人、何となく「レベッカ」を彷彿とさせる。面白かったな。結末はハッピーエンド。爽やかな読後感だった。

続いて「チャイナ・オレンジの秘密」。クイーンの代表作に常に挙げられる名作。しかし内容は例によってキレイさっぱり忘却の彼方へ。読み返してて違和感があるのは、訳し方。エラリイもクイーン警視も、更にヴェリー部長までもが、何となく軽いノリの人になっているのだ。創元推理文庫で初めて出会ったので、そのイメージ像で他の著作も読んでいるんだけど、訳者の井上勇さんが訳したエラリイが念頭にあるんだなぁ。「チャイナ・オレンジ」はライト・アメリカン・ミステリって感じ。内容は、まだ途中だけど濃い筈。しかし濃い内容を語るのが軽いエラリイって、どうもしっくりしないぞ。

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今度は満足

「エジプト十字架の秘密」、やっぱり良かった。ヨードチンキ、さすがに語り継がれるだけのことはある。携帯のない時代の長距離追跡、機転の利かない人が混じってたら台無しだな。ハヤカワが持っている作品群は、何となく現代的な話が多いけど、これはクラシックな香りプンプン。文庫の奥付に「昭和56年4月5日」と記入があった。1981年に買ったの、私? 28年前か…。

続いてこれまた大好きな「シャム双生児の秘密」。好き過ぎて2冊あった。下は山火事、頂上の屋敷に閉じ込められて殺人事件を解決して行く、王道パターン。違う解釈が生まれる余地がないほど論理で突き詰めていく曖昧さのなさが読んでいて落ち着く。引き裂かれたトランプのカードから、引き裂いた人を指摘する件、翻訳小説に慣れていなかった私は、翻訳文と、生来の論理的思考力の欠如によりちっとも理解出来ていなかったが、適当に年取った今ではすんなり解った。初読当時、自分が潜在的左利きだという自覚がなかったのも理解を妨げた一因かも。エラリイの説明通りに手を動かしても、その通りにならないけど?と首を傾げていたのだ。自分が左利きだったからね。そしてそのことを知らなかったからね。普通に右利きだと思ってたから。微妙に違う、と気づいたのは学生時代のボウリングとビリヤード(全盛でしたな…)。自然に左を使っていた。今もマウスは左だし、私の絞った布巾は広げにくいらしい。

「エジプト」「シャム」は2冊とも昭和56年4月5日(日)に買ったようだ。理解出来ないまま、でも大好きだと思って大事に保存してたんだな。

「シャム」後、「九尾の猫」へ。何も記憶になし。ジャック・ザ・リッパー系。被害者達の共通項が判り始めると俄然ページをめくる手が止まらない。真実を得るためにウィーンまで飛ぶ名探偵。『沈黙そのものが道徳に反するとき、どこに沈黙の倫理がありますか?』に傍線を引いてあったが、当時の私、一体何を考えていたのだろう。今読んでも、一度では理解出来ない。

「大富豪殺人事件」は、中編2篇を収録。表題作、ナニコレ。ジュニア向け? ページの微妙な行間のアキが気にはなっていたが中身もスカスカ。続く「ペントハウスの謎」もまだ途中だけど、ページ数の割に大したことなさそうな予感。

久々の雑誌購入。「GreenWalk32号」、今号は大分の山が結構紹介されてて嬉しい。先日行ったので場所の見当がしやすかった、雨ケ池から三俣山へのルートも載っててとても参考になった。紅葉シーズンはメチャ混みなんだろうなぁ。でも秋のヒンヤリした山の空気、感じたい!

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帝王死す

面白くなかった。本当に面白くなかった。舞台設定に力が入ってるけど、ミステリとしてどうなの? 大クイーンの作なの、本当に?メイントリックの小さな核を無理に膨らませてる感じ。しかもその核も、すごくない。

ラスト近くで、プールから這い上がったキングの姿が急にショボくなったのは外科的要素に原因があるかと思ったのに、そうではなく心理的にショボクレたのを描写したに過ぎなかった。これだけの私的国家を造り上げた人物だから、容姿を若々しく保つ整形でもやってたのかと思ったよ。

途中で、ライツヴィル絡みだと判った時にはほのかに期待したのに。過去のライツヴィルでのエピソードをメインにお話を作った方が良かったのでは? ケインとアベル、ユダの名を持つ3兄弟の設定が勿体無い。出来の悪い007みたい。大風呂敷の舞台設定、固執して使う程のモノなのだろうか。

ガッカリしながら読み終え、今度は「エジプト十字架の秘密」。もう、これは間違いない。損することはない。

今日は朝、寒かったなぁ~。みんな羽織モノ着てた。でも日中は「コタツ出そうなんて考えたくない」ような気温。

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悪の起源

面白く読んだ。

次々と送りつけられるメッセージ、その共通項探し、25年前に何があったのか、真犯人、更に真々犯人。登場人物は皆、個性が強く、「これって誰だっけ?」と巻頭の登場人物表をめくることもない。どのようにして(ハウダニット)ではなく、誰が(フーダニット)、が主題なのも私好み。

ダーウィンの「種の起源」になぞらえている話だとこっちは知ってて読むんだけど、やはりミステリらしく捻ってある。2時間ドラマで良く使いそうなテーマではあるけど、エラリイのミーハーファンの私にはとても面白かった。

そして「厄災の町」。「配達されない三通の手紙」と云うタイトルで映画(邦画)になった。ライツヴィルシリーズは派手な展開はなく、人間ドラマって感じ。この本の内容も、今だったら話の展開がすぐピンと来るかも。でも最初に読んだ時は(20年くらい前だろうか)、とても意外に感じた記憶がある。じっくりと練り上げて一つの答えを導き出す過程が、若い時には苛立たしかったが、今は途中でおおよその見当が付きつつも、あえて急がずに読み進めた。邦画のタイトルは云い得て妙、真髄を突いている。

今は「帝王死す」。隔絶された孤島で起きる不可能犯罪、と文字にすればとてもそそられる感じだけど、孤島と云っても権力者が暮らす島で、そこは権力者の私設国家。私設軍隊もどき、私設産業もどき、独自の法で運営されている。全く面白さは感じず、義務感で読んでいる。そもそも買った時に一通り読んだのだろうか。途中で止めたんじゃないかな、つまんなくて。

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E.Q.

ハヤカワ文庫から読み始めた。「十日間の不思議」「緋文字」を読了。背表紙の番号順に読んでいるのだが、似たような話だった。ミステリとしては明らかに異なる話なんだけど、状況設定はとても似通っている。

不倫(と云うか姦通)に悩む男女に、力になってあげたいエラリイだが、実は全ての筋書きは当の本人が引いた図式。事件らしい事件はお話の三分の二を過ぎてからようやく起きる。両書の共通パターン。「十日間の不思議」の解説によれば、本文中に明らかなミスディレクションがあるとのこと。気付かなかったよ。しかし解決に導く伏線はしっかりあった。ただの人物紹介じゃなかった。「緋文字」はダイイングメッセージが出て来るのがミステリらしい部分。

「盤面の敵」。多分一度読んだきり。お話の筋は全く記憶にないので、真犯人は一体誰?と本当に見当がつかない。ウォルト以外で、犯行を為し得る人って…。しかし最後まで読んで頭に来る。人格分裂モノだったのか。こういう解決編は嫌だなぁ。それにYHWHのアナグラムは「緋文字」で使ってたよなぁ。続けて読んだので、またですか、と既視感。

スッキリしないまま、「悪の起源」へ。ハリウッドものである。

今日は投票日。涼しい内に行って来よう、と9時半に出かける。権利を行使した、と云うより義務を果たした気持の方が大きい。投票所は前回の選挙より、中学校の体育館から保健センターへ変わった。市町村合併で、新築の保健センターは閉鎖され、普段は使っていない。勿体無い話だ。しかし、エアコンのない体育館で夏は扇風機、冬は電気ヒーターで凌いでいた選挙事務従事者の人達は大変だったろう。保健センターなら、エアコン完備で、バリアフリー。駐車場もゆったりしてるから、じゃんじゃん使わないと。

期日前投票も多かったらしい。立会人は日当が結構良いお金になるそうだが、1週間朝8時半から夜8時まで大人しく座ってないといけない。暇な時に本読んだりしても駄目なんだって。1週間で5万弱(私の憶測計算による)、母に勧めたが、「じっと座ってる体力はもう無い」と即答された。

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クイーンを掘出す

法月綸太郎、クイーンが頭にあったのか、読み進めていたら何となくクイーンの作品を読んでるような気になって来た。綸太郎と警視の会話もクイーン父子を彷彿とさせるし、地の文もクイーンの翻訳モノに思えて来る。これって作者に対して失礼なのだろうか。

ワケ判らないまま人生最初に読んだ海外ミステリがクイーンで、ミステリってこういうものなんだと刷り込まれた。ロジックって言葉が枕詞のように付いて来るが、何故付いて来るのか判らなかった。クイーン以外のミステリ、あまり読んでなかったから。ミステリに「本格」以外のジャンルがあることも知らなかった。

法月綸太郎作品で、綸太郎が容疑者を削除していく過程で「あぁ、ロジックってこういうことなの」とハタと膝を打つ。遡ればクイーンだって似たようなプロセスで犯人を絞って行く。そんなこと殊更意識せずに、ただ犯人当てを傍観していた。

創元、ハヤカワのクイーンの文庫本を探し出そう。ライツヴィルシリーズ読みたい。理解してない「フランス白粉の謎」「アメリカ銃の謎」、丁寧に読み返そう。おそらく日焼けして、埃だらけで臭くなっているだろう。除菌クリーナーを準備して2階の物置へ突入した。

P1020413楽しみに、少しづつ買い集めた本はやはり手放せないものだ。「レーン最後の事件」が見当たらなかったが、2階のどこかには必ずある筈。「フランス白粉」も、一緒の場所にはなかったが、見当はついている。まず「十日間の不思議」から順番に読むつもり。原題は Ten Day's Wonder 、もうこの響きからしてグッと来る。「シャム双生児の秘密」が2冊あった。好きだったから、探す手間を惜しんで、買って読み返したのかも知れない。

嫌な感じがしたのは、2階に、ゴキブリのものより明らかに大きい糞があったこと。まさかネズミ…?念入りにクリーナーで清拭。

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